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のほほん留学。

のほほん留学。

ある殺人事件

diffusion responsibility

この単語は専門用語なので日本語ではなんていってんのかわかんないんだけど、基本的に、diffusion は「散布、拡散、普及」、responsibilityは「責任」という意味。
 
  この言葉をならったときに、人間行動って本当に不思議で、今から説明するひとつの事件はすっごく衝撃的だと思った。このdiffusion responsibilityっていうのは、自分が行動しなくても誰かほかの人がしてるだろうって思っちゃうことです。

  1960年代に、NYでキティっていう人が、自分のアパートの前で何回も殴られ、レイプされ殺された事件があったのね。んで、びっくりすることに、その時にキティの隣人38人はその事件を警察に報告することなくじっとみてたってわけ。35分間もっ!びっくりっ!!だって38人もの人が彼女が殴られる現場を見てながら警察に報告してなかったんだべっ!このDiffusion responsibilityっていうのは人が責任ほかの人に求めるって事かな。自分がしなくても、ほかの人がするんだろうって。

結局事件発生後、彼女の親友だった人が 35分後に警察に報告。
2分後に警察到着。
でもキティは救急車の中で死亡。
     
警察に報告した友達のヘラルドっていう男の人は事件発生後35分後に警察に電話。その間彼はなにしてたんだ、というと・・・。
  
ドアを開けて、キティがレイプされるのを見た。
長距離電話で友達に電話。
3つ先にすんでる同じアパートの人に電話。
窓から出て、隣の屋根に移る。(なぜこんなことしたんだろう・・)
35分後に警察に電話。
 
 なんじゃこりゃ。と思いますよね。なんで遠くに住んでる友達に電話かけるんだろう・・。こういう状況(人が沢山見てるのに警察に連絡がいかないこと)を、 bystander apathy(bystander...傍観者、apathy...無関心)というそうですー。


 このケースのように、人って他人の行動に影響されるのって大きいのがわかるねー。ほかの実験結果をみてみると、そのことがよくわかります。
 
Lateneという人と、Darleyという人の実験。
 
1.ひとつに部屋に人を(回答者は人1人の場合と2人か3人の場合を比べる)集めて質問をしはじめます。
2.すると、煙が部屋を充満してくる。
3。何分後に、その回答者たちはその煙の異変にきずき、実験者に報告するのか。6分後には煙が部屋に充満してしまいます。
 
 すると、この実験結果はおもしろいんだよ。もし
→回答者が一人の場合・・・
 煙が部屋に入ってきて一分後には実験者に、「煙が出てますよ」っというらしい。(30%)
 んで4分後には70%の回答者が煙を報告。
→回答者が2人か3人の場合・・・
 煙が入ってきても、4分たってからやっと10%の回答者が煙について言い始めるらしい・・。それでも10%。すくなっ!

  この結果により、人って pluralisticignorance(pluralistic..多元的な、簡単にいえば多くのって感じ。ignorance..無学、無知)という心理的働きによって、「私の意見って・・ほかの人とはちがうのかな・・」っと思ってしまい、他人がどう行動するか待ってしまうって事なのですねー。あーでも私もそうかもしれないなぁーて思うときあるなぁ。あんまり団体の中では発表しないタイプだし。だけど最近はしないといけないっていう衝動にかられるけども。
  
この実験でも、煙が出てるのはきずいてるんだけど、周りは誰も言い出してこないし、もしかしたら自分だけそう思ってるだけおなのかもしれない・・とおもってしまう現象なのです。

 同じ人達が、何かがあった時、助けるためのの、decision model of helpingというものを発表しました。(キティさん関連で)
 
1、何かが起こっているときずくっ!
  notice that something is happening
2、緊急事態だということを理解する!
  interpret event as emergency
3、責任を持つ!
  take responsibility
4、救助方法を決める!どうやってたすける?
  decide how to help
5、助けるっ!
   provide help

というわけでして、みなさんも誰かが襲われたり、なにかが起こったときに、周りなんて気にせずに、警察に報告!!いいじゃん、もしほかの人がしてるかもって思ったとしても、確認として一応報告!もし通報されてなかったらキティさんの事件のようになりかねないんだから。、人一人の命に
かかわる問題かもしれなし、だれも人が死ぬことは望んでないですよね。
子供が両親に虐待されて亡くなった、とか高速道路で堂々と車を盗んでいく人(これは日本ではあんまりないとおもうけど)、これらも、bystander apathyの中のひとつです。虐待・・「誰もきずかなかった」って聞くけど本当にそうなのかな。誰も人の家族の事に口出し手はいけないって思ってはいるだろうけど、目の前に苦しんでる人がいるしかもその対象が子供だった場合、保健所などに報告するくらいはできる。名前とか言わなくてもいいので、できるだけそういう地域の早期発見早期治療ってわけじゃないけど、「誰かがするだろう」ってな考えは、この場合最悪な結果をも生みかねないです。

 この、5つの方法はテストででた。(余談だけど)



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